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Channel: ちよみやDAYS with テル
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その日のこと。

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その日は3連休の真ん中の日で、いつもよりちょっとだけ遅く起きて
散歩に出かけました。
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いつもの場所でマーキング、いつもの場所でくるくるウンPして、
いつもの広場をテケテケ歩いて帰ってきたら、早起きの人間のおばあちゃんから
朝ごはん前にブロッコリをちょこっともらったそうです。
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その日もたくさんのお薬やサプリを混ぜた朝ごはんを、文句も言わず
いっぺんにたいらげました。
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それから人間のお母さんとお父さんは、午前中湧水を汲みに別府の山へ出かけ
ました。
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水汲みから戻ると、エブリタイム腹ペコのちよきちは早速お昼ごはんの要求です。
ちよきちは以前は朝晩の2食ペースでしたが、咳が酷くなってからは
満腹状態で気管を圧迫するのはよくないので、1日の分量を3回に分けて朝昼晩の
3回ペースにしていました。
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お昼ごはんを食べた後、いつもより少し咳が激しくフラフラしてたので
(人間がごはん中は匂いで興奮してしまうこともあり)いったんベッドルームに
連れて行きました。
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人間のごはんが終わったのでリビングに戻したのですが、この日はすぐにまた
咳き込み始めたので安静にさせるため再度ベッドルームに連れて行きました。
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少し時間が経って、なんとなく気になったのか、人間のお母さんが様子を
見に行ったところ、
 
ベッドルームから悲鳴が聞こえました。
 
この何か月の間、何度となく心臓発作を起こしていたのですが、少し安静にして
いれば戻ってきていました。
 
しかし、この日は明らかに様子が異なりました。
呼吸があらく痙攣も始まりお母さんの呼びかけにもうつろな感じです。
 
人間のお父さんが鼻から息を吹き込むと1回だけ蘇生しましたが、すぐにまた
意識朦朧となり、痙攣の間隔も徐々に伸びていき、
 
15時25分、人間のお母さんの腕の中で静かに息を引き取りました。
13歳と3ヶ月と7日。
心臓病を患ってから6年、元々お医者様の話ではこの状態で日常生活が送れる
こと自体奇跡とのことだったので、長い間本当によく頑張ってくれたと思います。
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3連休の真ん中の日の午後、なにも予定がなく、ちょうどみんな家にいる時を
選んでくれたのでしょう。
そして次の日の休みに、みんなにちょっとだけ立ち直る時間をくれたのかもしれ
ません。
最後までみんなのことを考えてくれた本当に賢い子でした。
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だけど、頭ではわかっているのですが、ちよきちの気配は簡単には消すことが
できません。
寝ている時に横にいるちよきちに覆いかぶさらないよう気がついたらできるだけ
ベッドの端っこの壁にぴったりくっついてます。
ソファでくつろいでいる時に後ろ手でちよきちの場所を無意識に探しています。
今朝は散歩に行く時にベッドにいるみやきちをちよきちと間違えて抱きかかえ
ようとしました。
ちよきちのいない日常を受け入れるにはまだまだ時間が必要です。
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人間のお母さんは、病気が進行してからというもの、毎回のフードのつぶ数まで
規定するという厳しい食事制限を実施し、咳が酷くなってからは落ち着かせる
ために、ちよきちひとりでベッドルームや人のいない部屋に隔離するという対策
をとってきました。
考えの甘い人間のお父さんは
「なにもそこまでしなくても」
と、時々フードをひとつぶくらい増やしたり、隔離しているちよきちの様子を
見に行ったりしていました。
でもちよきちがいなくなった今ならわかります。
お母さんは1日でも1分でも1秒でもちよきちに長生きしてほしかったのです。
本当は好きなものをなんでも食べさせてあげたい、いつもそばに置いておきたい
と、誰よりも強く思っているのに、心を鬼にして接してきたのです。
そしてちよきちも少しでも長くみんなと一緒にいたかったから我慢したのです。
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容態が急変して息を引き取るまでのわずかの時間、お母さんは病院に連れて行くべきか
死ぬほど迷ったそうです。
でも医療関係者のお母さんは、どちらにしてもちよきちの命がもう長くないことはわかって
いました。
この状態で奇跡的に蘇生しても、もう酸素カプセルから出ることもできず、
弱っていくのを病院で待つだけになるので、それよりも自宅でみんなのいるところで
旅立たせてあげようと判断したそうです。
それは少しでも長生きしてほしいと誰よりも願っているお母さんにとって、とても辛く
残酷な決断だったことでしょう。
そしてそれをちよきちも理解したのか、思いのほか苦しむこともなく、最後は眠る
ように旅立っていきました。
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2016年10月9日
ちょこ永眠。

たくさんの癒しをありがとう。
たくさんの幸せをありがとう。
もうこっちの世界では、写真や動画でしか会うことができなくなったけど、
あっちにちょっとだけ先に行って待っててくださいね。
いつかまた必ずちよきちの大好きなあのサクラ絨毯の並木道を
ちよみや家4人で散歩しましょう。
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